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■平成16年一般-第8問(時効)

時効に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(A)健康保険及び国民健康保険では、保険料その他の徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利及び保険給付を受ける権利は、2年を経過したときは時効によって消滅する。

(B)厚生年金保険及び国民年金では、保険料その他の徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利は、2年を経過したときは時効によって消滅する。

(C)介護保険では、保険料、納付金その他の徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利は、2年を経過したときは時効によって消滅する。

(D)厚生年金保険及び国民年金では、年金給付を受ける権利は、給付額全額が支給停止されている場合を除き、2年を経過したときは時効により消滅する。

(E)介護保険の保険給付を受ける権利は、2年を経過したときは時効により消滅する。



■解説

(A)正解
健保法193条1項、国民健康保険法110条1項
健康保険法及び国民年金保険法では、保険料その他、法律の規定による徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利及び保険給付を受ける権利は、2年を経過したときに時効消滅するとされている。
よって、問題文は正解である。

(B)正解
厚年法92条1項、国年法102条3項
厚生年金保険法及び国民年金法では、保険料その他法律の規定による徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利は、2年を経過したときに時効消滅するとされている。
よって、問題文は正解である。

(C)正解
介護保険法200条1項
介護保険法では、保険料、納付金その他法律の規定による徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利は、2年を経過したときは、時効によって消滅することになっている。
よって、問題文は正解である。

(D)誤り
厚年法92条1項・2項、国年法102条1項・2項
厚生年金保険及び国民年金の年金たる保険給付を受ける権利は、その全額につき支給を停止されている間を除いて、5年を経過したときに時効消滅するとされている。
よって、「2年を経過したときは時効により消滅」とした問題文は誤りである。
なお、国民年金の死亡一時金を受ける権利は、2年を経過したときに時効消滅するとされているので注意すること。(国年法102条3項)

(E)正解
介護保険法200条1項
介護保険の保険給付を受ける権利は、2年を経過したときに時効消滅することになっている。
よって、問題文は正解である。

  

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