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■平成26年一般-第3問(労働者の健康状況)

わが国の労働者の健康状況に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は、「平成24年労働者健康状況調査(厚生労働省)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

(A)1カ月の時間外・休日労働時間が100時間を超えている労働者がいたと回答した事業所の割合は2割に達しており、事業所規模が大きくなるほどその割合が高くなっている。

(B)メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は半数近くに達しており、事業所規模別にみると、300人以上の規模では9割を超えている。

(C)過去1年間(平成23年11月1日から平成24年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業又は退職した労働者がいる事業所の割合は約2割になっている。

(D)労働者調査によると、現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者の割合は、約6割となっている。

(E)職場で他の人のたばこの煙を吸入すること(受動喫煙)があるとする労働者の割合は、「ほとんど毎日ある」と「ときどきある」をあわせて約2割となっている。



■解説

(A)誤り
平成24年労働者健康状況調査
1か月間(平成24年10月1日から同年10月31日までの期間。)における時間外・休日労働時間について、「1か月あたり100時間を超える労働者がいた」事業所の割合は4.7%となっており、事業所規模が大きくなるほどその割合が高くなっている。
よって、「2割に達しており」とした問題文は誤りとなる。
なお、「1か月あたり80時間を超え、100時間以下の労働者がいた」事業所の割合は9.6%、「1か月あたり45時間を超え、80時間以下の労働者がいた」事業所の割合は30.6%となっている。

(B)正解
平成24年労働者健康状況調査
メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は47.2%で、事業所規模別にみると、300人以上の規模では9割を超えている。取組内容(複数回答)をみると、「労働者への教育研修・情報提供」(46.7%)が最も多く、次いで「管理監督者への教育研修・情報提供」(44.7%)、「社内のメンタルヘルスケア窓口の設置」(41.0%)となっている。
よって、問題文は正解となる。

(C)誤り
平成24年労働者健康状況調査
過去1年間(平成23年11月1日から平成24年10月31日までの期間。)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業又は退職した労働者がいる事業所の割合は8.1%となっている。
よって、「約2割」とした問題文は誤りとなる。

(D)誤り
平成24年労働者健康状況調査
現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者の割合は90.0%となっており、女性(93.4%)の方が男性(87.2%)より高くなっている。
「相談できる人がいる」労働者が挙げた相談相手(複数回答)は、「家族・友人」(86.7%)が最も多く、次いで「上司・同僚」(73.5%)となっている。
よって、「約6割」とした問題文は誤りとなる。

(E)誤り
平成24年労働者健康状況調査
職場で他の人のたばこの煙を吸入すること(受動喫煙)があるとする労働者の割合は、「ほとんど毎日ある」(23.2%)、「ときどきある」(28.6%)をあわせて51.8%で、喫煙者では78.3%、非喫煙者では42.1%となっている。
よって、「約2割」とした問題文は誤りとなる。

  

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