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トップページ過去問研究室(一般常識) 平成27年一般-第4問(企業の賃金制度)
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■平成27年一般-第4問(企業の賃金制度)

我が国の企業の賃金制度に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
なお、本問は、「就労条件総合調査(厚生労働省)」を参照しており、当該年の調査による用語及び統計等を利用している。


(A)過去3年間の賃金制度の改定の有無をみると、平成19年調査以降、改定を行った企業の割合は、平成22年、平成26年と調査実施の度に減少している。

(B)基本給の決定要素別の企業割合をみると、平成13年調査以降、管理職、管理職以外ともに、「業績・成果」の割合が上昇している。

(C)平成24年調査において、業績評価制度を導入している企業について、業績評価制度の評価状況をみると、「改善すべき点がかなりある」とする企業割合が「うまくいっているが一部手直しが必要」とする企業割合よりも多く、その割合は5割近くになった。

(D)平成26年調査において、賃金形態別に採用企業割合をみると、出来高払い制をとる企業の割合が増加し、その割合は2割近くになった。

(E)平成26年調査において、時間外労働の割増賃金率を定めている企業のうち、1か月60時間を超える時間外労働の割増賃金率を定めている企業割合は、5割近くになった。



■解説

(A)正解
平成26年就労条件総合調査
賃金制度について、平成23年から25年までの過去3年間に10項目のいずれかの改定(複数回答)を行った企業割合は平成26年28.6%(前回平成22年34.6%)となっている。
よって、問題文は正解となる。

(B)誤り
平成24年就労条件総合調査
基本給の決定要素別(複数回答)の企業割合をみると、「業績・成果」の割合は管理職では平成24年42.2%(前回平成21年45.4%)、管理職以外では平成24年40.5%(前回平成21年44.4%)となっており、管理職、管理職以外ともに減少している。
よって、「割合が上昇している。」とした問題文は誤りとなる。

(C)誤り
平成24年就労条件総合調査
業績評価制度を導入している企業について、業績評価制度の評価状況をみると、「うまくいっている」とする企業割合は平成24年24.8%(前回平成22年23.0%)、「うまくいっているが一部手直しが必要」とする企業割合は平成24年46.0%(前回平成22年42.2%)、「改善すべき点がかなりある」とする企業割合は平成24年20.5%(前回平成22年23.6%)、「うまくいっていない」とする企業割合は平成24年1.3%(前回平成22年3.1%)、「はっきりわからない」とする企業割合は平成24年7.3%(前回平成22年8.1%)となっている。
よって、問題文は誤りとなる。

(D)誤り
平成26年就労条件総合調査
賃金形態別に採用企業割合をみると、出来高払い制をとる企業の割合は、平成26年4.6%(前回平成22年5.5%)となっている。
よって、「出来高払い制をとる企業の割合が増加し、その割合は2割近くになった。」とした問題文は誤りとなる。

(E)誤り
平成26年就労条件総合調査
時間外労働の割増賃金率を定めている企業のうち、1か月60時間を超える時間外労働に係る割増賃金率を定めている企業割合は平成26年29.3%(前年25.3%)となっている。
よって、「5割近くになった。」とした問題文は誤りとなる。

  

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