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■平成30年一般-第1問(災害発生状況)

我が国の労働災害発生状況に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は、「平成28年労働災害発生状況の分析等(厚生労働省)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

(A)労働災害による死亡者数は、長期的に減少傾向にあり、死亡災害は平成28年に過去最少となった。

(B)第12次労働災害防止計画(平成25〜29年度)において、死亡災害と同様の災害減少目標を掲げている休業4日以上の死傷災害は、平成25年以降、着実に減少している。

(C)陸上貨物運送事業における死傷災害(休業4日以上)の事故の型別では、「交通事故(道路)」が最も多く、「墜落・転落」がそれに続いている。

(D)製造業における死傷災害(休業4日以上)の事故の型別では、「墜落・転落」が最も多く、「はさまれ・巻き込まれ」がそれに続いている。

(E)第三次産業に属する小売業、社会福祉施設、飲食店における死傷災害(休業4日以上)の事故の型別では、いずれの業種においても「転倒」が最も多くなっている。



■解説

(A)正解
平成28年労働災害発生状況の分析等
平成28年の労働災害による被災者数は、死亡災害は928人(前年比44人(4.5%)減)で、2年連続で過去最少となっただけでなく、平成25年度から平成29年度までを計画期間とする第12次労働災害防止計画の災害減少目標の水準に達している。
よって、問題文は正解となる。

(B)誤り
平成28年労働災害発生状況の分析等
平成28年の労働災害による被災者数は、休業4日以上の死傷災害は117,910人(前年比1,599人(1.4%)増)と前年を上回った。
よって、「平成25年以降、着実に減少している。」とした問題文は誤りとなる。

(C)誤り
平成28年労働災害発生状況の分析等
陸上貨物運送事業の死亡災害は減少傾向にあり、平成28年は過去最少となった。休業4日以上の死傷災害は前年を上回り、近年は横ばいとなっている。事故の型別では、休業4日以上の死傷災害はトラックの荷台等からの「墜落・転落」が最も多く、前年を下回ったものの、近年は横ばいとなっている。
よって、「交通事故(道路)」が最も多いとした問題文は誤りとなる。

(D)誤り
平成28年労働災害発生状況の分析等
製造業における休業4日以上の死傷災害の事故の型別では、「はさまれ・巻き込まれ」が最も多く、「転倒」がそれに続いている。
よって、問題文は誤りとなる。

(E)誤り
平成28年労働災害発生状況の分析等
第三次産業に属する小売業、社会福祉施設、飲食店における休業4日以上の死傷災害の事故の型別では、小売業・飲食店は「転倒」が最も多く、社会福祉施設では、施設利用者の移乗介助中などでの腰痛等の「動作の反動・無理な動作」が最も多くなっている。
よって、「いずれの業種においても」とした問題文は誤りとなる。

  

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