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トップページ > 過去問研究室(労働基準法)> 令和1年労基-第1問(平均賃金の計算) | |||||
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次に示す条件で賃金を支払われてきた労働者について7月20日に、労働基準法第12条に定める平均賃金を算定すべき事由が発生した場合、その平均賃金の計算に関する記述のうち、正しいものはどれか。 【条件】 賃金の構成:基本給、通勤手当、職務手当及び時間外手当 賃金の締切日:基本給、通勤手当及び職務手当については、毎月25日 時間外手当については、毎月15日 賃金の支払日:賃金締切日の月末 (A)3月26日から6月25日までを計算期間とする基本給、通勤手当及び職務手当の総額をその期間の暦日数92で除した金額と4月16日から7月15日までを計算期間とする時間外手当の総額をその期間の暦日数91で除した金額を加えた金額が平均賃金になる。 (B)4月、5月及び6月に支払われた賃金の総額をその計算期間の暦日数92で除した金額が平均賃金になる。 (C)3月26日から6月25日までを計算期間とする基本給及び職務手当の総額をその期間の暦日数92で除した金額と4月16日から7月15日までを計算期間とする時間外手当の総額をその期間の暦日数91で除した金額を加えた金額が平均賃金になる。 (D)通勤手当を除いて、4月、5月及び6月に支払われた賃金の総額をその計算期間の暦日数92で除した金額が平均賃金になる。 (E)時間外手当を除いて、4月、5月及び6月に支払われた賃金の総額をその計算期間の暦日数92で除した金額が平均賃金になる。
(A)正解 法12条1項・2項・4項、昭和26年12月27日基収5926号、昭和33年2月13日基発90号 平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除して算定することになっている。そして、賃金締切日がある場合においては、直前の賃金締切日から起算することとされているが、賃金毎に賃金締切日が異なる場合、直前の賃金締切日は、それぞれ各賃金ごとの賃金締切日から起算することになっている。 よって、問題文は正解となる。 (B)誤り 法12条1項・2項・4項、昭和26年12月27日基収5926号、昭和33年2月13日基発90号 平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除して算定することになっている。そして、賃金締切日がある場合においては、直前の賃金締切日から起算することとされている。 よって、賃金締切日から起算せずに平均賃金を算定した問題文は誤りとなる。 (C)誤り 法12条1項・2項・4項、昭和26年12月27日基収5926号、昭和33年2月13日基発90号 平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除して算定することになっている。賃金の総額から除外できるのは、臨時に支払われた賃金及び3か月を超える期間ごとに支払われる賃金並びに通貨以外のもので支払われた賃金で一定の範囲に属しないものとされており、通勤手当は賃金総額に含まれる。 よって、通勤手当を除外して算定した問題文は誤りとなる。 (D)誤り 法12条1項・2項・4項、昭和26年12月27日基収5926号、昭和33年2月13日基発90号 平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除して算定することになっている。そして、賃金締切日がある場合においては、直前の賃金締切日から起算することとされている。また、賃金の総額から除外できるのは、臨時に支払われた賃金及び3か月を超える期間ごとに支払われる賃金並びに通貨以外のもので支払われた賃金で一定の範囲に属しないものとされており、通勤手当は賃金総額に含まれる。 よって、賃金締切日から起算せずに平均賃金を算定した点、通勤手当を除外して算定した点から誤りとなる。 (E)誤り 法12条1項・2項・4項、昭和26年12月27日基収5926号、昭和33年2月13日基発90号 平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除して算定することになっている。そして、賃金締切日がある場合においては、直前の賃金締切日から起算することとされているが、賃金毎に賃金締切日が異なる場合、直前の賃金締切日は、それぞれ各賃金ごとの賃金締切日から起算することになっている。また、賃金の総額から除外できるのは、臨時に支払われた賃金及び3か月を超える期間ごとに支払われる賃金並びに通貨以外のもので支払われた賃金で一定の範囲に属しないものとされており、時間外手当は賃金総額に含まれる。 よって、賃金締切日から起算せずに平均賃金を算定した点、時間外手当を除外して算定した点から誤りとなる。 |
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