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トップページ過去問研究室(労働安全衛生法) 平成30年労基-第9問(定期自主検査)
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■平成30年労基-第9問(定期自主検査)

労働安全衛生法第45条に定める定期自主検査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(A)事業者は、現に使用している動力プレスについては、1年以内ごとに1回、定期に、労働安全衛生規則で定める自主検査を行わなければならないとされているが、加工材料に加える圧力が3トン未満の動力プレスは除かれている。

(B)事業者は、現に使用しているフォークリフトについては、1年を超えない期間ごとに1回、定期に、労働安全衛生規則で定める自主検査を行わなければならないとされているが、最大荷重が1トン未満のフォークリフトは除かれている。

(C)作業床の高さが2メートル以上の高所作業車は、労働安全衛生法第45条第2項に定める特定自主検査の対象になるので、事業者は、その使用する労働者には当該検査を実施させることが認められておらず、検査業者に実施させなければならない。

(D)屋内作業場において、有機溶剤中毒予防規則に定める第1種有機溶剤等又は第2種有機溶剤等を用いて行う印刷の業務に労働者を従事させている事業者は、当該有機溶剤作業を行っている場所で稼働させている局所排気装置について、1年以内ごとに1回、定期に、定められた事項について自主検査を行わなければならない。

(E)事業者は、定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、これを5年間保存しなければならない。



■解説

(A)誤り
法45条1項、令15条1項、則134条の3
事業者は、動力により駆動されるプレス機械については、1年を超える期間使用しない動力プレスの当該使用しない期間を除いて、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行わなければならない。これは、加工材料に加える圧力が3トン未満の動力プレスについても同様である。
よって、問題文は誤りとなる。

(B)誤り
法45条1項、令15条1項、則151条の21
事業者は、フォークリフトについては、1年を超える期間使用しないフォークリフトの当該使用しない期間を除いて、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行わなければならない。これは、最大荷重が1トン未満のフォークリフトについても同様である。
よって、問題文は誤りとなる。

(C)誤り
法45条1項・2項、令15条1項・2項
事業者は、特定自主検査を行うときは、その使用する労働者で厚生労働省令で定める資格を有するもの又は検査業者に実施させなければならないことになっている。
よって、「使用する労働者には当該検査を実施させることが認められておらず」とした問題文は誤りとなる。

(D)正解
法45条1項、令15条1項9号、有機則1条1項、有機則5条、有機則20条
事業者は、屋内作業場等において、第一種有機溶剤等又は第二種有機溶剤等に係る有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、当該有機溶剤業務を行う作業場所に、有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置を設けなければならないことになっている。
そして、事業者は、当該局所排気装置については、1年を超える期間使用しない局所排気装置の当該使用しない期間を除いて、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行わなければならないことになっている。
よって、問題文は正解となる。

(E)誤り
法45条1項、則135条の2
事業者は、定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、3年間保存することとされている。
よって、「5年間保存」とした問題文は誤りとなる。

  

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